けやき通信

2013/05/01

古民家再生考 その1

私たちの会社には、古い家にお住まいのお客様からのご相談が時々あります。
まず、ショールームが築80年の建物をリノベーションしたこと。
紙太材木店という会社がリフォーム事業部を初めて15年目であり、
これまでに数々の古民家再生をしてきたこと。
材木店と言う名前から、古い建物にもくわしいと思っていただけること。
そして、会社にある事務所のひとつが築100年の建物であること。
様々なきっかけだと思います。

古民家再生のリフォームもこれまでに20件以上手掛けてまいりました。
現地調査やプラン作成を含めると、50件近くはしてきています。
いくつもの事例を経験してきていることは、大切なことです。
経験上、構造的なものやその家の古さなどからどのような材料を使ってきているかなど
理解していることは、家にとっても施主様にとってもメリットだと思います。

そして一番のポイントは、設計者である社長が古い家に住んでいることです。
普段の暮らしの不便なことも、残したい素晴らしい材のこと、もう二度とつくれない職人の手仕事などを十分理解しています。

古い家とそれを建てた人々、暮らしてきた先人たちに敬意をもって、
その家の歴史を理解する。
その上で、いかに暮らしやすくストレスなく生活できるようにするか。
また、奇抜なデザインを取り入れるのではなく、時代を超えて残っていく美しいデザインにする。
過去~現在~未来 とつながっていかなければいけません。
大きなお金が必要ですし今すぐは無理でも、残して暮らしやすくする手段もあるということを
ひとりでも多くの古い家に暮らしている方々や、今は住んでいなくても保持している方々に知って頂きたいと思います。