けやき通信
2019年7月31日
家づくりのデザイン
住まいも時代ごとによく見られるデザインがあります。
少し前は南仏プロバンス風(白いぬりかべと茶色の素焼き瓦)のかわいい家、
ここ数年は某建築家さん設計によく似たデザイン(抑えた天井高と某照明)、
最近はブロンクス風の少しインダストリアルなインテリア、
私の大好きな70年代は、今見るとレトロなデザインの照明やタイル使い…
それらのデザインは一時的にジワジワと増えていきます。
特徴があり人気があるとなれば作る側も真似していきます。
今はインスタやピンタレストがあり、写真がいつでもどこでも見れるので、
流行りになるのがよりスピーディかもしれません。
それらのデザインは、リノベーションにしても注文住宅にしても
果たして消費に耐えうるのか?
自分たちが数十年暮らした後も、そのデザインが好きなのか?
かわいい!
カッコイイ!
オシャレ!
○○風スタイル!
一時的でなく、時を経ても自分の好みは変わらないのか?
難しい問題ですね。未来のことはわかりません…
住まいは洋服や車と違って、簡単に新しい好みに替えるわけにはいきません。
以前からどうしてみんな同じようなデザインになり
しばらくすると廃れていくのか?と疑問を感じています。
インテリアは自分の好みで変えていくことができます。
ある時はアメリカンに、
ちょっとバリ風にしてみた、
今は和の気分だから、
少し落ち着いたシャビ―なヨーロッパの古民家風、
照明や小物でもガラッと変えることができます。
年とともに、また家族の構成で変わっていくと思います。
だからこそ基になる住まいは
時代に耐えうるオーソドックスなデザイン。
どこかに少しだけこだわりを取り入れる。
大切なのは素材や施工技術、動線、使い勝手、メンテナンス性、そして性能(断熱気密耐震)。
その家がカッコイイかどうかよりも、家族の暮らしが快適がどうかを大切に。
そんなリノベーションや住まいづくりをご提案します。
年を重ねた方々が「木の家にすればよかったな…」と言われることが
今まで本当にたくさんありました。若い時とは感覚も変わるんですね。
材木屋(がルーツである店)の嫁としては、木を使ってもらえるとうれしいなぁ。