けやき通信

2024/01/08

木造住宅の耐震

 

  • 2024年元旦からいろいろなことが起こっています。

 

  • 能登半島地震において被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

  • ここに、社長田原が15年前から隔日で更新しておりますブログを転載いたします。

 

  • キャッツリフォームでは岐阜県建築士会会員として、
  • お住まいの市町村からの要請で木造住宅耐震診断をしております。
  • 住宅によっては、補助金で無料で診断を受けることができます。
  • 詳しくは、お住まいの市町村の役所にお問い合わせください。

 

 

 

 

  • 住宅の耐震性については
    今後様々な情報提供があると思われますので、
    新築、既築を問わず
    ご注意いただければ思います。
    耐震についてお伝えしたいことの一つは
    耐震等級についてです。
    耐震等級は1から3までの三種類あります。
    等級1以上であれば、
    どんな建物でも申請すれば建築できます。
    その等級1という基準について
    一般にはあまり認識されていないところがあります。
    等級1は震度6強の地震で
    「倒壊しないこと」です。
    この「倒壊しないこと」は
    「倒壊しないけれどその家には以後住めない可能性が高い」というレベル
    そうなればつまり、
    撤去して建て替えるしかありません。
    それが耐震等級1です。

 

  • 熊本地震で被害を受けた住宅の解析があります。
    1981年に新耐震基準が制定されましたが
    この新耐震基準で建てられた
    耐震等級1の住宅の被害が出ています。
    これは悉皆調査(しっかいちょうさ)
    (すべての住宅を調査すること)です。

  • (一社)くまもと型住宅生産者連合会

 

  • 実は、耐震等級が出来たのは2000年5月から
    それ以前は等級はありませんでした。
    1981年の新耐震基準が等級1、
    2000年以降も現在に至るまで
    等級1の基準は変わっていません。
    上の表から熊本地震では
    等級1では2割が全壊か大破、
    これは撤去して、建て替えをしなければなりません。
    6割は半壊か一部損傷、
    半壊した家の補修は相当程度かかると思われます。
    残りの2割が無被害。
    耐震等級3については最下段に出ていますが、
    87.5%が無被害
    半壊、一部損壊が12.5%

 

  • さて、耐震等級については
    以前もお話ししましたが3種類あります。
    ・許容応力度計算(構造計算)
    ・品確法(性能表示計算)
    ・仕様規定

 

  • 出典:新建ハウジング

 

  • いろんな種類の耐震等級3がありますし、
    更に最近は「耐震等級3相当」という
    言った者勝ちの等級もあります。
    これから新築を検討される方は
    許容応力度計算(構造計算)で
    耐震等級3を考える必要があります。
    誰もがそれを当たり前のことと思えば、
    それが標準になります。
    耐震等級3はオプションですなんてところには
    行ってはいけません。
    それって、車のシートベルトはオプションです
    そう言ってるのと同じです。

 

 


2020/10/04

SDGs 持続可能な社会へ

 

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、Sustainable Development Goalsの略称です。

2015年国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、

2030年までの持続可能な開発目標です。

貧困に終止符を打ち、地球を保護し、全ての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指し、

17の目標と169のターゲットで構成されています。

 

私たち紙太材木店も国連が提唱する「持続可能な開発目標」に賛同し、住まいづくりを通して持続可能な社会の実現に向けて事業を展開していきます。会社HPはこちらから

私たちの取組みは以下です。リフォーム、リノベーションでもできることはあります。太字をご参照ください。

 

 

  すべての人に健康と福祉を

  • *紙太材木店の家づくりのコンセプトは、住まいに必要なことは家の性能「断熱・気密・適切な換気」です。
  • *高気密高断熱の住まいは季節を問わず家中温度差をつくりません。ヒートショックをおこしにくい住まいです。
  • *温熱設計をすることにより、快適な暮らしのできる住まいづくりをしています。
    空気の流れもデザインします。2時間に1回家中の空気が入れ替わる換気も健康に必要です。

 

 

  •   エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • *太陽光パネルを載せなくてもパッシブデザインの高性能な家(ZEH READY)を推奨することで、CO2削減を目指す。
  • *建築物省エネルギー性能表示(BELS)取得を全棟目指しているBELS工務店です。
  • *長期優良住宅、HEAT20G2レベルの家を標準仕様とする、1次エネルギーをできるだけ削減できる家づくり。

 

 

  •   住み続けれるまちづくりを
  • *地域のハザードマップで確認して、リスクを回避する家づくりをします。
  • リノベーションやリフォームを通じて住まいを快適にすることで、暮らしの継続をしてもらう。
  • 変化していく環境と共生する家づくりをする「新住協」へ参加。建築技術の研鑽を欠かしません。

 

 

  •   つくる責任 つかう責任
  • 工業製品と違い廃番になることがなく、メンテナンスも容易な自然素材を活用した家づくり。
  • 職人の伝統技術の継承を活かした家づくりを続けています。
  • リフォームで住まいのバリアフリー化をし、年を重ねても暮らしやすい住まいへ。
  • 長期メンテナンス計画を実行し、お住まいを世代を超えて暮らしていただけるように。

 

 

  •   気候変動に具体的な対策を
  • *気候を読み解くパッシブデザインの高気密高断熱の家づくりで、年間を通じて暮らしやすく。
  • 耐震断熱気密改修を行い、快適に長期にわたり暮らせるリノベーションを推進。
  • *住まいの温熱計算で年間の光熱費を算出できるQ1住宅を推奨。

 

 

  •   陸の豊かさを守ろう
  • *地元で100年以上木と深い関りをもってきました。18万坪の山林を守り育てています。
  • *岐阜県材を使用した「岐阜の木の家」づくりを推奨します。
  • *家とともに庭の提案をし、木々や草花を育てる楽しさの推進。

  •  世代を超えて住み継がれる家をつくるそれが「私たちのできること」です。

 

 

 


2019/07/31

家づくりのデザイン

 

 

住まいも時代ごとによく見られるデザインがあります。

 

少し前は南仏プロバンス風(白いぬりかべと茶色の素焼き瓦)のかわいい家、

ここ数年は某建築家さん設計によく似たデザイン(抑えた天井高と某照明)、

最近はブロンクス風の少しインダストリアルなインテリア、

私の大好きな70年代は、今見るとレトロなデザインの照明やタイル使い…

それらのデザインは一時的にジワジワと増えていきます。

特徴があり人気があるとなれば作る側も真似していきます。

今はインスタやピンタレストがあり、写真がいつでもどこでも見れるので、

流行りになるのがよりスピーディかもしれません。

 

 

それらのデザインは、リノベーションにしても注文住宅にしても

果たして消費に耐えうるのか?

自分たちが数十年暮らした後も、そのデザインが好きなのか?

かわいい!

カッコイイ!

オシャレ!

○○風スタイル!

一時的でなく、時を経ても自分の好みは変わらないのか?

難しい問題ですね。未来のことはわかりません…

住まいは洋服や車と違って、簡単に新しい好みに替えるわけにはいきません。

以前からどうしてみんな同じようなデザインになり

しばらくすると廃れていくのか?と疑問を感じています。

 

 

インテリアは自分の好みで変えていくことができます。

ある時はアメリカンに、

ちょっとバリ風にしてみた、

今は和の気分だから、

少し落ち着いたシャビ―なヨーロッパの古民家風、

照明や小物でもガラッと変えることができます。

年とともに、また家族の構成で変わっていくと思います。

 

 

だからこそ基になる住まいは

時代に耐えうるオーソドックスなデザイン。

どこかに少しだけこだわりを取り入れる。

大切なのは素材や施工技術、動線、使い勝手、メンテナンス性、そして性能(断熱気密耐震)。

その家がカッコイイかどうかよりも、家族の暮らしが快適がどうかを大切に。

そんなリノベーションや住まいづくりをご提案します。

 

 

 

 

 

 

年を重ねた方々が「木の家にすればよかったな…」と言われることが

今まで本当にたくさんありました。若い時とは感覚も変わるんですね。

材木屋(がルーツである店)の嫁としては、木を使ってもらえるとうれしいなぁ。

 

 

 

 

 

 


2019/03/29

自分たちで手をかける

 

 

私たちが以前から取り組んでいることが、住まい手さんによるDIY.

Do it yourself  です。

 

キャッツリフォームでのはじまりは…

リノベーションをご用命いただきご予算がちょっと厳しいかな…という時、

「では材料は手配しますから、職人の手間分の費用を浮かせるために

ご家族でチャレンジしてみませんか?」という社長の一言。

10年前の事です。

実はホームセンターで出回っている簡単にクロスの上からでも塗れる珪藻土なるものが、

100%自然素材ではないことも気になっていました。

本物の珪藻土でも自分たちでも塗ることができるということも体験していただきたいと

思っていました。

住まい手さんは快諾、皆さんで壁の珪藻土塗りをされました。

とても楽しんでいただき、その後もよそのお宅のDIYに助っ人で行ってくださったり、

ご家族が新築を建てられた際も、皆さんで塗られました。

 

それから何十組という住まい手さんが新築でもリフォームでも

室内壁の珪藻土塗り、

ウッドデッキ造り、

外壁のための杉板に自然塗料を塗ったり、

床の荏油塗りと、いろいろご自分たちで手をかけています。

DIYは材料を手配したり、下処理をしたり、指導したりと時間もかかります。

正直言えば、職人さんにやっていただいた方が会社としては、楽です…。

 

しかしご予算面だけでなく、

家づくりを楽しもう!という気持ちを大切に、

ご家族のコミュニケーションにもなり、

今後も自分でメンテナンスしよう!と思っていただければと続けています。

皆さん、ご自分の家や暮らしに興味をもっていただけます。

手をかけた我が家は愛着もひとしお…(^-^)

他人任せにしなくてもできるんだ…と体感していただくことは大きな経験となります。

 

 

私たちと一緒に、自然素材を使ったDIYを含む家づくりをしませんか?

できることとできないことはありますが、

私たちとするDIYは、本物の自然素材を使っていただきたいと思います。

リノベーションでも新築でも可能です♡

 

 

 

  •             

 

 

 

 

 

 

 


2018/11/10

木の外壁は凄いんです

 

 

ずいぶん久しぶりのコラム。

 

先日、現在リノベーションをされているという方からお電話をいただきました。

外壁を杉の無垢材にしたいのだけれど、

工事を頼んでいる会社が木は耐久性がないから板金にしろと言うがどう思いますか?とご質問。

 

 

無塗装の杉材でも何の問題もございませんとお答えしました。

ノーメンテナンスでも100年、持ちます。

そんな事例を田舎ではたくさん見ますし、古民家リノベをした現場でも何度も使ってまいりました。

世界遺産になるような寺社仏閣も無塗装の木製で今も存在していますよね。

無塗装だと数年かけて色が変化していくのでそれを待てないと言う方は、

ウッドロングエコなどを塗りますが、

本来の杉板の色目を気にならないと言う方は無塗装でも大丈夫です。

 

 

紙太材木店の築100年越えの店の戸箱も、無塗装とキシラデコールを塗ったものと二つで

経年の様子を見ています。

4年前に造り直ししたものですが、無塗装の方もずいぶんいい色になってきました。

 

 

 

建築雑誌「チルチンびと」の93号には、外壁の種類とメンテナンスコストの比較が載っています。

それによると、(塗装、左官、サイディングなど6種類を比較しています。木造在来工法2階建て、

延べ床面積40坪、外壁面積165㎡とした。)

 

  •    * 木の無塗装を使った場合、  50年間のメンテナンスコストはゼロ!

 

  •    * 板金は  1回のメンテナンス費用 ¥863.000-、
  •                    30年目より10年ごとのメンテナンスが必要。
  •       メンテナンスの合計は、50年間で¥2.590.500-とあります。

 

 

ちなみに、イニシャルコストは

 

  •    *  木は¥2.145.000ー(杉赤身、無塗装)

 

  •    *  板金¥1.584.000- 

 

 

 

 

工務店やリフォーム会社、ハウスメーカーによっては、

自分たちの都合で工事の内容をすすめてくることもありますし、単に勉強不足の場合もあります。

リフォーム、リノベーション工事でも、住む方がご自分で調べる必要があります。

現在はインターネットというたいへん便利なものがあります。

ぜひ、ご自分で知識を増やしてください。

自分が思い描いている家を手に入れるためには、興味をもって調べることが大きな一歩になります。

そしてそれは、とても楽しいことです。

 

 

 

  •      

 

  •       ウッドロングエコを塗った杉板。
  •       これは防腐剤ではありません。

 

 


2016/07/22

地域に根ざした工務店 

 

 

「地元」という言葉がほんの少しだけ、注目されてきている昨今。

今若い人たちも「ちょうどいい」暮らしを求める人たちも増えつつあります。

私たちの若い頃に普通のことだった都会へ出ることや

外国で活躍することに魅力を感じなくなっている人が増えているのも事実。

社会も変化しています。

私の子供達の友人の多くも、実家から大学へ通ったり、

留学している子がごくごく少数になったり、地元で就職したりしています。

 

 

修繕も含めたリフォーム、リノベーションを専門的なリフォーム会社にお任せする選択と

地元で昔から建築業を行っている大工さんや工務店にお願いするという選択があります。

地元のいいところは、どんな会社かどんな仕事振りかをよくわかること。

地域の特性を知っていること。そしてまた、スピーディに対応してもらえること。

 

 

地域に根差し古くからの信用を大切に、私たちの会社も仕事をして参りました。

(今でもキャッツリフォームという名前よりも、「紙太」という名前のほうが有名です…。(´・ω・`)

多くのお客様と出会い、またそのお客様から多くのご友人、ご親戚、お知り合いの方々を

ご紹介頂きました。

ご年配の方々から、「昔、会長さんと野球チームつくってた。」とか「社長は教え子ですよ。」

などなど楽しいお話をお聞きすることも…。

お伺いしたお住まいが、数十年前に建てられた紙太の家だったことも多々ありました。

川辺町だけでなく、美濃加茂市や八百津町、可児市など紙太のことをご存知の方々が

多いことにビックリします。

現在まで引き継がれてきたことに、本当に感謝です。先人達のお陰やわ、といつも感じます。

 

 

だからこそ、「信用第一」の社是を大切に、地道な努力が必要です。

信用をつくることは日々の積み重ね。無くすことは一瞬です。

リフォーム部門の過渡期には、失敗もありました。反省と改善の繰り返しで、今に至ります。

現在、メンバーはいつも、損得より善悪を優先して対処しています。

そしてプロとしての仕事でお応えしています。プロフェッショナル=責任感だと思います。

これからも、「ここらへんで頼むならやっぱりキャッツリフォームかなぁ…」と思って頂けるように、

ひとつひとつ、しっかりした仕事をしてまいります。

ご縁がありましたら、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

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2016/03/18

リフォームは暮らしの中に

 

 

キャッツリフォームが誕生したのは1999年3月20日。

(初めて、広告を出した日です。)

お陰様で創設から17年…いよいよ18年目に突入です。

 

 

リフォームという分野が建築業界では「修繕でしょ?」的な軽く見られる存在だったことは、

今は昔のお話。

当時のリフォームは何かにつけて、新築請負の工務店や建設会社から下に見られることを

とても残念に感じていました。( 私は仕事の内容に上下はないと思います。あるのは

指揮系統の上下だけではないでしょうか。)

建てた会社がリフォームを引き受けてくれないというお客様がたくさんいらっしゃいました。

( 注文住宅でさえも…。)

住まいとそこに暮らすご家族にとって大切な仕事であると、小さなことでも厭わず仕事を

してきました。 Cats Reform は お客様の住まいの 「猫の手」です。

家を建てたら必ず、家守りの存在も必要になります。 建てたら、お終いではありません。

今ではリフォームもリノベーションも、住まいとは切り離せない存在となりました。

隔世の感があります。

リフォーム業界を切り拓いてきたたくさんの先人たちのお蔭です。

 

リノベーションや古民家再生は、新築とは別の難しさがあります。

現地調査をして、的確な診断をしなければいけません。

構造的にもデザインとしても、どこを残し、どこを変えるのか。

キャッツリフォームには 住宅医 というちょっとハードルの高い資格を取得した者もおります。

そしてまた今まで積み重ねてきた5000件以上の実績が大きな糧となって、

お客様に的確なアドバイスを差し上げることができるベースとなっています。

 

スピ―ド対応、自然素材、デザイン性、耐震補強、オーダーメイドなプラン提案、

断熱改修、温熱環境向上…。

私たちのお奨めするものも、時と共にプラスされていきます。

進化することはあっても、逆戻りはしない。

住まいに関して研鑽を重ねながら、プロとしてご提案していきます。

新築もリフォームも同じです。

お客様に住まいの 安心 (いつでも相談できる)と 安全 (プロとしての仕事)を

お届けしたいと思っています。

 

 

 

 

before                                                                    after

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2016/01/12

高気密高断熱の家~社会の資産として

 

 

建築業界も時代に応じて求められるものが変化していきます。

2020年に義務化される国の基準となるのがH25年の省エネ基準の数値。

最終的に目指すのが、ZEHと呼ばれるゼロエネ住宅です。

 

今年の冬も暖冬で、スキー場は積雪がなくオープンが遅れているところもあるようです。

地球にとっては「待ったなし」の状況、地球温暖化です。

そのためにそこに住む私たち人間が、まずはCO2の排出量を減らしましょう、

そして住まいのスクラップアンドビルドを見直して長く省エネで住める家を基準としましょうというのが

大まかな指針です。 高気密高断熱をわかりやすく数値化する。

「心地よい」という言葉ではあいまいで、人によって感じ方が違う。でもそれが共通した数値であれば、

快適な温熱環境を得るためのその家のランニングコストまで計ることもできるのです。

車の燃費と同じ考え方です。

 

基本性能がしっかり高性能になっていれば、ライフステージに応じてリフォームをして長く住むことが

できますし、何よりも健康に暮らすことができます。

そんな住まいは、次世代になっても子供たちが建替えを考えずに住んでくれます。

また手放す状況になっても、次の住まい手が見つかりやすいものです。

 

 

社会保障の財源も少なくなる未来のために、健康管理も自分たちでしていくことが必要となります。

自分たちのことだけ考える時代ではありません。

健康に暮らすことのできる高性能な家、社会の資産となる家をできるだけ増やすことが、

未来の子供達のためにできることと、建築に携わる者として考えます。

 

 

そしてそれはまた、リノベーションでも可能なのです。

キャッツリフォームでも、ここ数年、断熱気密改修のリフォーム、リノベーションを行って参りました。

国の長期優良住宅化リフォームの補助申請で採択された施工実例もあります。

皆様、「本当に快適に暮らせています。」と喜んで頂いています。

光熱費のデーターもとって頂きましたが、やはりランニングコストが下がっています。

どうぞ、ぜひご検討下さい。そして温度差のない快適な暮らしを実感してみて下さい。

数字は嘘をつきません…。

 

 

 

 

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2014/02/06

「ヒートショック」をご存知ですか?

 

立春を過ぎましたが、この冬一番と言われる寒波がやってきています。

外も寒いけれど、うちの中も寒いということはありませんか?

リビングやキッチン、子供部屋は暖かいけれど、トイレや浴室、布団に入ればがまんできる寝室は

寒いのがアタリマエとなっていませんか?

 

ヒートショックとは、急激な温度変化が体に及ぼす影響のことです。

2011年には約1万7.000人もの方々が、ヒートショックが関連した入浴関連死をされたとみられ、

交通事故による死亡者数を大きく上回っています。 ( 中日新聞 2013年2月3日の記事より )

暖かいリビングから寒い脱衣室へ⇒裸になりやや寒い浴室へ⇒熱い湯船へ。

また朝、あたたかい布団の中から寒いトイレへ。

部屋の温度差が、血圧の急激な変化をもたらします。

目に見えないけれど、体に負担がかかっています。 体は敏感に反応しているのですね。

年齢を重ねるほど、気をつけなければいけません。

 

「 もったいないから 」 「 がまんできること 」 などど考えずに、多少の光熱費がアップしても、

目には見えない健康のことを一番に考えてください。

断熱改修をしたり、暖房器具を適所に設置したり、家中の温度差をできるだけなくしましょう。

家を建てる時、断熱・気密をしっかり考えて性能のよい家を建てることが一番望ましいのですが、

リフォームやリノベーションでも打つ手はあります。

 

一番大切なことは、あなたやご家族の命です。

家づくりでも優先順位を間違えない様にしなければなりません。

デザインや設備、金額など目に見えるわかりやすいものよりも、

健康暮らしやすさ室内のきれいな空気自然素材のもつ力 など目に見えないものに

価値を見出すことが本当の豊かな暮らしではないでしょうか。

 

 

 

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湿度を上げることも、室内を暖かくするために必要なことです。

昔ながらのくど(竈)で、餅つき用の餅米を蒸しているところ。湯気がいっぱいで土間でもあたたか。

 

 

 

 


2013/09/29

断熱材のこと

 

 

私たち紙太材木店、キャッツリフォームが高気密・高断熱の家にこだわるようになったのは、

たくさんのリフォーム工事を手掛けさせていただいたお陰だからです。

壁内でカビで真っ黒になった断熱材や下部へ落ち込んでしまっていた断熱材。

断熱のない状況の家、壁や床にできたカビの模様、とても寒い部屋、反対に暑くなりすぎる2階の部屋。

寒い冬に外壁に結露でできた模様、掃き出しサッシの結露の影響でブカブカになったフロア・・・などなど、

断熱材にまつわるたくさんの事例を拝見しました。

それまでも住む人が健康に暮らせるように、室内を自然素材でリフォームとお勧めして参りましたが、

家のそのものが健康でなくてはいけない! それこそが住む人が健康で暮らせること! と思い至りました。

 

新築はもちろんのこと、リフォームやリノベーションでも断熱改修は可能です。

ツーバイフォーのリノベーションをさせて頂いたお住まいに真夏の外気33℃の日中お邪魔した時、

断熱改修もしっかりしていたので、オーニングで日射遮蔽して朝から日射しを入れなかったLDKは

エアコンなしで涼しかったです。 断熱改修のお陰で、きっと真冬も寒さを感じにくくなっていると思います。

十数年前以前に建てられた家は、断熱に関して今ほど言われていませんでした。

どこのお住まいも同じような状況でしょう。

リフォームで気密性を上げることはむつかしくても、断熱性能は十分上げることができます。

 

ひと昔前は一般的だったグラスウールの断熱材・・・今ではよくない断熱材のように言われます。

セルロースファイバーや羊毛でなければいけないとまで言う住宅会社もあるようです。

断熱材に求められるのはあくまでも 断熱性 です。それ以上でも以下でもありません。断熱材が自然素材である

必要性???  断熱材は何よりも 経年変化しないこと が大事です。

壁内結露をしないように入れることが大切なことであり、科学的に精査された方法で適切に施工されれば

グラスウールでも何の問題もありません。

そのものが最大限に効果を発揮する施工方法を知っているか、きちんと施工しているかが重要です。

そのためには、私たちの参加している 高気密・高断熱・適切な換気 を真摯に研鑽している、

全国から集まる建築家の研究集団の精緻した情報が活きてきます。

新築だけでなく、リフォームにも応用できるとても貴重なデーターです。

私たちは、住む人のために住み継がれる家のために、大切なことをこれからもご提案していきます。

 

 

 

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2013/06/23

断熱改修~温度差のない住まいへ

 

 

現在、新築の家では高気密・高断熱の家というのがひとつの大きなキーワードとなっています。

家づくりも進化しているのです。    *気密の気は空気でななく、水蒸気のことです。

最近の日本の気候は昔と違い、夏はとても暑く、冬は寒い。

冬は昔の方がもっと寒かったような気もしますが、それは住環境がよくなかったからそう感じた

のかもしれません。昔は家中が寒かった。今は冷暖房機器の発達で、家の中に温度差があります。

そして、夏はとんでもなく暑くなりました。

 

住まいも高気密・高断熱になることで、外の環境の影響を受けにくくなるように進化してきました。

次世代省エネ基準というものができたことも大きな要因でしょう。

この基準をクリアすることで、住宅ローンの利息が安くなるというメリットがきっかけとなり、

建てる方々の知識が高まってきたことも、家の進化に寄与しています。

こうしてよりよい住まいづくりに、つくり手も住まい手も進んでいくことはとてもよいことですよね。

 

ではリフォームやリノベーションではどうでしょうか?

解体して骨組みにして間取り変更などをするリノベーションでは、断熱改修は基本です。

キャッツリフォームでは、リフォームの一部改修でも、床や壁、天井を張替したりする時は、

必ず断熱のチェックをして現在の基準にあった状態にします。

今まで多くの工事をさせて頂きましたが、ひどい断熱状況にたくさん遭遇しました。

やはり、住まいにとっても住む人にとっても、断熱はとても大切です。

デザイン、素材などをうんぬんする前に、まず基本的な家としての在り方、それが断熱です。

気密はリフォームやリノベーションには、新築で一からつくり上げる状況とは違って難しい部分があります。

私たちは、工事をさせて頂くところに関してはできる限り気密性  をよくする方法をお勧めしています。

気密性の高い家というと、密閉された息苦しい家と勘違いされますが、それは違います。

密閉しなければいけない部位としてはいけない部位を明確にして、室内の空気の流れをコントロールする ための

手段です。そのことを知っている建築関係者(建築会社、設計士、大工など)は、気密を重要なポイント

思っています。

「高気密はパッシブでない。」 とトンチンカンなことを言う建築関係者は、単なる勉強不足です。

 

 

リノベーションなどの大がかりな工事は、その家にとっても何度も機会があるわけではありません。

せっかくのチャンス、ぜひ断熱改修もご一緒にしてください。

住む人が健康で暮らせるように

住まいがいい状態で住み継がれていくために

断熱、気密はとても大切なことです。

キャッツリフォームはこれからも  「断熱改修・気密改善」 をご提案させて頂きます。

 

 

 

1.21 2013 011

 

 

 

 


2013/05/01

古民家再生考 その1

 

 

私たちの会社には、古い家にお住まいのお客様からのご相談が時々あります。

まず、ショールームが築80年の建物をリノベーションしたこと。

紙太材木店という会社がリフォーム事業部を始めて15年目であり、

これまでに数々の古民家再生をしてきたこと。

材木店と言う名前から、古い建物にもくわしいと思っていただけること。

そして、会社にある事務所のひとつが築100年の建物であること。

様々なことがきっかけにあると思います。

 

古民家再生のリフォームもこれまでに20件以上手掛けてまいりました。

現地調査や耐震診断、プラン作成を含めると、50件近くを見させていただきました。

いくつもの事例を経験してきていることは、大切なことです。

経験上、構造的なものやその家の古さなどからどのような材料を使ってきているかなどを

理解していることは、家にとっても施主様にとってもメリットだと思います。

 

そして一番のポイントは、設計者である社長が古い家に住んでいることです。

普段の暮らしの不便なところ、残したい素晴らしい材のこと、

もう二度とつくれない職人の手仕事などを十分理解しています。

 

古い家とそれを建てた人々、暮らしてきた先人たちに敬意をもって、

 その家の歴史 を理解する。

その上で、いかに暮らしやすくストレスなく生活できるようにする か。

また、奇抜なデザインを取り入れるのではなく、時代を超えて残っていく 美しいデザイン にする。

過去~現在~未来 とつながっていかなければいけません。

大きなお金が必要ですし、今すぐは無理でも残して暮らしやすくする手段もあるということを

ひとりでも多くの古い家に暮らしている方々や

今は住んでいなくても保持している方々に知って頂きたいと思います。

 

 

 

 

12.31.2010 004

 

 

 


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